ここ数カ月、毎月分配型の「WCM 世界成長株厳選ファンド」を運用してきました。以前にも書いたように、私の場合は生活費の一部を分配金でまかなう目的でこのファンドを購入しています。この記事では、運用してみた実感と現状についてまとめておきます。
6月半ばから買い始めて、途中で含み益が大きく出たところでは一度すべて売却し、その後に買い直した時期もあります。分配金を受け取った月もあれば、11月のように株価が大きく崩れて特別分配のみになった月もありました。
トータルで見ると、現時点での損益は+294,501円です。11月の下落局面で一時はしっかり含み損になりましたが、今はほぼ解消されつつあります。
実際に数カ月触ってみて感じたのは、値動きの上下がとにかく大きいということです。特に11月は強烈で、主要銘柄が一日に5%〜10%動くことが珍しくありませんでした。現在の保有額は約400万円ですが、最近は「このまま持ち続けてよいのか」という迷いが出てきています。
理由の一つは信託報酬の重さです。年1.95%は、相場が強ければ問題になりにくいのですが、上値が重い状況だと負担が際立ちます。私の場合、1年保有すると手数料だけで約7万8,000円。決して小さくありません。
また、銘柄ごとの強弱もはっきりしてきました。アッブラビンはしっかり回復してきていますが、他の主力銘柄の動きが鈍く、全体の足を引っ張っている印象があります。以前のような力強さは戻りきっておらず、円安が評価額を押し上げている面も否めません。比率の高いシーに関しては下落が大きく、こちらは完全に勢いを失っているように感じます。
長期的に見ると、どれほど優秀なファンドマネージャーであっても、アクティブファンドがインデックスに勝ち続けるのは難しい、というのはよく知られた事実です。タイミングを見て、いずれはこのファンドから撤退するつもりでいます。
とはいえ、すぐに代わりになるような毎月分配型商品が見当たらないため、当面は保有額を100万円ほど減らし、下がった場面で買い増して平均取得価格を下げるという戦略を取るつもりです。
なお、今日からFANG+の毎月分配型が販売開始されましたが、私は購入しません。その理由については、また別の記事で整理する予定です。

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