私のポートフォリオの中核はハイテク株ですが、その中でも大きな割合を占めているのがiFreeNEXT FANG+インデックス(以下FANG+)です。
FANG+は、NYSE FANG+指数に連動し、世界をリードする10のテクノロジー企業に分散投資する日本の投資信託です。現代経済の推進力であるテック企業の成長を長期的に享受できる手段として、私はすでに投資しています。
現在、私自身は無職に近い状況ですが、それでも将来に対して前向きでいられるのは、FANG+への投資によって現実的な希望を持てているからです。将来的に「億り人」になれるのではないか、という夢すら抱いています。
よく「宝くじを当てて億万長者に…」という話を耳にしますが、当選確率が極めて低い宝くじよりも、FANG+の方が圧倒的に現実的に億に近づける手段だと私は考えています。
FANG+とは? テクノロジーの最前線に投資
FANG+指数は、AI、クラウド、Eコマースなどの分野で成長を牽引する10の米国企業で構成されています。各銘柄が約10%ずつ均等に組み入れられるため、特定企業に偏らない設計が特徴です。
構成銘柄(2025年6月時点)
企業名 | ティッカー | 主な事業領域 |
メタ・プラットフォームズ | META | ソーシャルメディア、メタバース |
アマゾン | AMZN | Eコマース、クラウド、AI |
ネットフリックス | NFLX | ストリーミングエンタメ |
アルファベット | GOOGL | 検索、広告、クラウド |
アップル | AAPL | スマートデバイス、エコシステム |
エヌビディア | NVDA | AI、半導体、ゲーミング |
マイクロソフト | MSFT | クラウド、ソフトウェア、AI |
クラウドストライク | CRWD | サイバーセキュリティ |
サービスナウ | NOW | 企業向けクラウドソリューション |
ブロードコム | AVGO | 半導体、インフラソフトウェア |
銘柄入れ替え:時代に適応する柔軟性
FANG+指数の中核をなす「FANG」(メタ、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット)の4社は、名前の由来にもなっている特別な銘柄群で、基本的には指数から除外されません。これらは重大な業績不振や市場での地位喪失といった極端なケースでのみ除外される可能性があります。
一方で、残りの6銘柄については、成長性や流動性、業界トレンドに応じて比較的柔軟に入れ替えが行われています。この仕組みによって、FANG+指数はテクノロジー業界の変化を適切に反映することができます。
たとえば最近では、クラウドストライクやサービスナウが組み入れられ、テスラやスノーフレークが除外されました。四半期ごとのリバランスによって、常にテクノロジー業界の変化に対応しています。 テスラを構成銘柄から外した判断は、見事と言わざるを得ません。
驚異の実績:過去5年のパフォーマンス
FANG+は2020〜2024年の5年間で、ドル建てで年平均25~30%という高リターンを記録しました。円安(例:1ドル=105円 → 160円)の効果も加わることで、円建てでは年平均35~40%に達したケースもあります。
とりわけエヌビディアやマイクロソフトなどが強い牽引役となりました。一方で、成績不振により指数から除外された銘柄もありましたが、それもFANG+の強みである「柔軟な構成見直し」によって全体としての成長が保たれています。
関税ショックからの回復力
2025年4月2日、トランプ大統領が輸入品に対する一律関税および相互関税の導入を正式に発表したことで、FANG+指数は大きく下落しました。しかしながら、その後急速に回復し、6月7日時点で指数では最高値を更新しています。
このような回復力は、FANG+を構成する企業が持つ強固なビジネスモデルと競争優位性を如実に示しています。

今後5年の展望:AIとクラウドが成長の推進力
2025〜2030年の5年間では、ドル建てで年15~20%程度のリターンが期待されており、依然として全世界株式や債券を上回る見通しです。
成長要因
- AIインフラの拡大(エヌビディア、マイクロソフト)
- クラウドの普及拡大(アマゾン、アルファベット)
- デジタル消費の深化(アップル、ネットフリックス)
想定されるリスク
- 金利上昇による株価圧迫
- メガテック企業への規制強化
- 米中摩擦による地政学的リスク
それでもFANG+構成銘柄は、世界中の消費者や企業にとって必要不可欠な存在であり、一攫千金を狙う宝くじよりも現実的な「億り人」への道を切り拓いてくれると私は信じています。
注意点:ボラティリティと信託報酬
魅力的なリターンには、それ相応のリスクも伴います。
- 過去にはドル建てで30~40%、円建てで最大50%近い下落も経験。
- 関税ショックでは、ドル建てで20~25%、円建てで最大30%下落。
- 信託報酬は年0.7755%とかなり高め。
短期的な変動に惑わされず、長期目線で構える姿勢が重要です。
なぜハイテク株? 宝くじよりも「現実的な夢」
日本では宝くじに夢を託す人も多いですが、当選確率は極めて低く、数学的にはほぼゼロに等しい投資です。
一方、FANG+は不確実性はあれど、現実に利益を出し、資産を増やしてきた実績があります。テクノロジー企業は今後も経済の中心であり、FANG+の10社はその最前線にいます。
まとめ:夢を夢で終わらせないために
FANG+は、テクノロジーの未来に賭けることができる数少ない投資信託のひとつです。私はNISA口座で300万円分のFANG+を購入しており、アメリカの覇権が他国に移るその時まで、基本的には売らずに保有を続ける予定です。
夢は、願っているだけでは実現しません。現実的な手段を選び、時間を味方につけて行動することこそが、私にとっての「億り人」への最短ルートです。
免責事項:FANG+は価格変動リスクの高い金融商品です。投資の際はリスクを十分に理解し、自己責任で判断してください。
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