年利24%超? WCM 世界成長株厳選ファンドの実力とは?

投資信託

現在、私は定期的な収入がないため、生活費を補う目的で、ある程度の資産を分配金型投資信託で運用する必要があります。楽天SCHDTracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)などは人気ですが、私にとっては「高配当」とは感じられず、購入対象外としています。資産規模は1,000万円ほどなので、仮に年利3.5%の投資信託を購入しても、年間の分配金は35万円程度にとどまり、生活を支えるには心許ない金額です。

そこで、もっと高い利回りが期待できる商品を探し、最近は年利20%超の投資信託を2つ購入しました。そのうちのひとつがWCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)です(もう一つについては別記事で紹介予定です)。今回はこのファンドの特徴と分配金についてまとめます。

WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)とは?

このファンド(愛称:ネクスト・ジェネレーション)は、朝日ライフアセットマネジメントが運用し、米国のWCMインベストメント・マネジメント社に委託するアクティブファンドです。特徴としては以下の通りです。

  • 投資対象:参入障壁の持続可能性や企業文化、構造的成長力などに優れた世界の企業。30~50銘柄に厳選投資。
  • 運用方針:ボトムアップアプローチで、企業の成長ポテンシャルを重視。
  • 為替ヘッジ:原則として為替ヘッジなし。為替変動リスクあり。
  • 決算頻度:毎月25日(休業日の場合は翌営業日)に決算。分配金は収益分配方針に基づいて支払い。
  • 信託報酬年率1.958%。やや高めですが、アクティブ運用で成長株を選別しているため、この程度は許容範囲と考えています。

上位10銘柄は以下の通り。MINKABUより引用。

過去のリターン

2024年6月から2025年6月までの1年間のトータルリターンは+63.9%(信託報酬控除後)でした。これは同期間のFANG+(+48.3%)を上回るパフォーマンスです。金融庁発表のアクティブファンド平均トータルリターン(20.9%)と比較しても高水準でした。

もちろん、過去の実績が将来も続く保証はありません。市場環境や為替変動リスクには常に注意が必要です。

分配金とその健全性

このファンドは毎月分配型で、過去1年間の分配金利回りは24.15%(税引前)でした。

100万円購入した場合

  1. 税引前分配金:100万円 × 24.15% = 241,500円
  2. 米国課税10%後:241,500円 × 0.90 = 217,350円
  3. 国内課税20.315%後:217,350円 × 0.79685 ≈ 173,200円(概算手取り)

つまり、年間で約17万円の分配金が手取りとなります。

500万円購入した場合

  1. 税引前分配金:500万円 × 24.15% = 1,207,500円
  2. 米国課税10%後:1,207,500円 × 0.90 = 1,086,750円
  3. 国内課税20.315%後:1,086,750円 × 0.79685 ≈ 865,900円(概算手取り)

500万円購入すれば、年間約87万円の分配金を受け取れる計算です。これだけあれば、生活費の大部分をカバーできます。

なお、分配金の健全度(運用益から支払われる割合)は直近で92.86%とされています。つまり、大部分が運用益に基づく分配であり、インベスコ世界のベストなどで見られる「元本取り崩しによる分配」が多いタイプとは異なります。

私の投資戦略

以前は安定した給料収入があったため、FANG+やS&P500など成長重視の商品だけに投資していました。しかし現在はほぼ無収入となったため、生活費を確保する現実的な手段として、分配金型投資信託の購入を始めています。

こうした状況から分配金型投資信託に目を向けるようになったのですが、最近ではたとえ給与収入があったとしても、資産の一部をこのようなタイプの投資信託に振り分けるのも戦略的に有効ではないかと考えるようになってきました。

というのも、最近のトランプ大統領の関税政策などで米国株式が大幅に下落したことに加え、今後、株価が長期間低迷する可能性もあるため、定期的なキャッシュフローを確保しておく重要性を強く感じているからです。

当面は、購入した100万円ほどの運用状況を観察し、状況を見ながら追加購入を検討する予定です。

まとめ

WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)は、高い分配利回りと成長株への投資を両立する珍しいファンドです。もちろん、リスクもありますし、為替変動で元本割れする可能性も否定できません。しかし、現状の私には、こうした「マネーマシーン」とも呼べる投資信託で生活費の一部をカバーする戦略が現実的だと感じています。

※WCM 世界成長株厳選ファンドには、この記事で紹介した(予想分配金提示型)とは別に、キャピタルゲインの最大化を目指す(資産成長型)もあるため、購入の際は混同しないよう注意してください。

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